日本人の食事環境は、めまぐるしい勢いで変化しています。
飽食の時代と呼ばれる現代ですが、偏った食習慣により栄養素が不足している人も多いようです。
味覚が鈍くなって、食事の味が識別できなくなったという場合は、体内に亜鉛が不足している可能性があります。
ミネラルの一種である亜鉛は、新陳代謝を活発にする栄養素です。
代謝の影響が出やすい場所として、味を感じる細胞があります。
そのため、亜鉛不足で味覚で低下するのです。
免疫が弱まったり、肌荒れや、薄毛の症状が出たりすることがあるようです。
亜鉛は今まで日本では1日の摂取量がとくに定められておらず、栄養素としてはあまり注目されていませんでした。
最近になって重要な栄養素として注目されるようになっていますが、不足しがちであることには変わりありません。
亜鉛を含む食材は多く、野菜、肉、魚など、日頃から摂取する食材にわずかづつながら存在しています。
食事の偏りがないようにすることで、亜鉛不足をしっかり補える食事をすることができるようになります。
また、食物繊維も、日本人の食生活で不足しやすいものとして取り上げられています。
腸を通る便に十分な体積を確保するために食物繊維は必要です。
食物繊維不足は、大腸がんなどのリスクを高めます。
小麦フスマには果物や野菜よりも非常にたくさんの食物繊維が含まれているので、積極的に摂取するのがおすすめです。
日本人が不足しがちな栄養素を念頭において毎日の献立を考えるのも良いのではないでしょうか。