ダイエットがうまくいかずに思い悩んでいる人は多いようですが、ダイエットをする時に知っておきたいことに、脂肪細胞とリバウンドには関係があります。
食事量を減らしたり、運動の量を増やすといったダイエット方法では、脂肪細胞を少なくすることができないため、リバウンドのリスクが高くなります。
そのため、ダイエットが一時的にうまくいったように見えても、それは一過性の出来事で終わってしまうのです。
脂肪細胞を減らすことで、ダイエットで体重を減らした後に、リバウンドが起きないようにすることが可能です。
食事制限では、脂肪細胞を小さくすることはできても、減少させることはできません。
脂肪細胞を減少させる方法として注目されるのが、痩身治療です。
痩身治療は美容外科では色々なものがありますが、脂肪吸引はその中でも特にメジャーな方法です。
脂肪吸引は、脂肪細胞を除去することができる上に、部分的なダイエット効果もありますので、プロポーションが改善できます。
体への負荷が少ない方法であれば、脂肪融解注射があります。
薬液を脂肪細胞のある部分に注入して、脂肪細胞を溶かして体外に出します。
より痩身効果の高い施術にするために、一定期間をおいて何度か脂肪融解注射をすることもできます。
その他の方法では、キャビテーションなど美容マシンで脂肪を体外に排出しやすくする方法も人気があります。
こうした痩身効果の期待できる施術は、多くのエステサロンで提供されており、マッサージなどと組み合わせた痩身メニューも人気となっています。
脂肪細胞の仕組みについて
ダイエットをする時に、脂肪細胞というフレーズを聞くことが少なからずあります。
脂肪細胞は、脂肪をつくったり、分解したり、溜め込んだりするための細胞です。
脂肪細胞にたくさん脂肪があると肥満になります。
今まで、脂肪細胞はある年齢まで増加し、それ以後は数は増えないものの、脂肪の量に応じてサイズが変化すると思われていました。
けれども、この説と相反するデータが、最近出てきています。
それは一定の年齢を過ぎてもその数が増えると言うことが分かってきたのです。
この脂肪細胞が増える時期は、胎児の時と乳児期と思春期となっています。
ですが、近年ではこの時期をオーバーしても脂肪細胞は増加するといいますので、注意が必要です。
脂肪細胞には、大きくわけて白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞とがあります。
脂肪を蓄積する性質があるほうが、白色の脂肪細胞です。
体内で生成された中性脂肪は、脂肪細胞の中に溜めこまれます。
脂肪をエネルギーに変える機能を持つ褐色脂肪細胞のほうは、大人になるとだんだんと少なくなっていきます。
これは新陳代謝とも関係しており、年齢を重ねると脂肪がつきやすくなると言うことに関係しています。
すなわち褐色の脂肪細胞の働きが弱くなると、肥満になりやすくなります。
肥満は脂肪細胞が原因
脂肪細胞があるために、体脂肪は多くなります。
食事をコンスタントに摂取できるとは限らなかったころ、エネルギーを体内に蓄積しておけるようにとつくられたシステムといえます。
脂肪は、炭水化物や、たんぱく質よりも多いエネルギーが含まれています。
脂肪細胞は数が増減しませんが、脂肪量に応じて大きさが変わり、多くの脂肪を体内に留めておくことが可能です。
子供のうちは成長するにつれて多くなっていきますが、大人になると激しく増えることはありません。
脂肪細胞は褐色と白色に分けられ、肥満の原因となるのは白色のほうです。
褐色脂肪細胞は肩胛骨まわりや、首の周りにあるもので、肥満の予防効果がある脂肪細胞となります。
褐色脂肪細胞にはたんぱく質が含まれており、脂肪の代謝を促す効果があるためです。
褐色脂肪細胞を増加させることが、肥満予防に効果があるといいます。
褐色脂肪細胞が動くようにするには、寒さや、運動がよいと言われているようです。
寒さによる震えで白色を褐色に変える遺伝子を活性化することができると考えられており、実際に効果が出たという研究成果が報告されています。
白色と褐色の脂肪細胞をうまくコントロールすることがダイエット成功のポイントになります。